SEOにかかせない「構造化データのマークアップ」のご紹介
こんにちは!コミュニケーションプロダクツ事業部の鶴田です。
前回のブログでは表示速度の改善についてお話しましたが、今回はSEOにかかせない「構造化データのマークアップ」についてご紹介します。
そもそも「構造化データのマークアップ」とは?
GoogleのようなWebサイト検索サービスはBotと呼ばれる機械(クローラーロボット)を使って、全世界のWebサイトを自動的に巡回していき、そのサイトやページはどういう内容を提供しているのか、といった情報を日々蓄積しています。
そして、ユーザーが検索するキーワード(検索クエリ)にあわせて、さまざまな検索アルゴリズムを基に、検索結果の掲載順序や内容を変化させてユーザーへ提供しているのです。
基本的にクローラーロボットが自動的にページの内容を取得していくので、人が見れば簡単に理解できる内容でも、機械の場合、正しく理解するのが困難なケースもございます。
例えば、「鶴田政則」、「全研本社」といった2つのテキストを思い浮かべてみてください。
日本語と漢字をある程度理解できる方なら「鶴田政則」が人名で、「全研本社」は会社名というのが、なんとなくでも理解できると思います。しかし、機械にはそれが一筋縄ではいきません。
そこで、「鶴田政則」は人名、「全研本社」は会社名、というのをマークアップ(機械でもわかるように)することで、機械にも正しく情報を認識させることが可能になります。
現在のGoogleBot(Googleのクローラーロボット)はとても優秀なので、こういった情報の読み取り精度は向上しておりますが、それでも100%とは限りません。(人の目で見たときでも、「氏名:鶴田政則」みたいに書いてあったほうが確実ですものね)
しっかりと検索エンジンにページの内容を伝えるためにも、構造化データのマークアップは重要な役割を果たしています。
構造化データのマークアップの良いところ
さて、構造化データのマークアップの良いところは、クローラーロボットに対してサイトの内容理解を促すだけでなく、検索結果をリッチにしてくれます。
レシピサイトであれば、レシピ情報をマークアップすることで、料理画像、調理時間、カロリーといった情報。ECサイトであれば、レビューや価格、在庫状況といった情報を検索結果の画面で示すことができます。
<リッチな検索結果の例>
※架空の表示例です。
パンくずリストをマークアップすることで、内部リンク構造を示すことも可能です。(内部リンク構造の話は長くなるのでまた別の機会に…)
2019年1月には「Googleしごと検索」という、Googleの検索結果画面から求人情報を探せるサービスを日本でもスタートさせています。そこに掲載させるためには、求人情報の構造化データのマークアップが必要です。
画像検索、動画検索といったメディア検索に対しても、それぞれのマークアップは有効かつ重要です。
つまり、良いことずくめ、ということです。やらない手はありません。
構造化データによるマイナスがあるとすれば、虚偽の情報をマークアップするようなケースです。
例えば、ECサイトの商品に関する構造化データについて、実際のレビューは★2なのに★5としたり、在庫がないのに”在庫あり”としたりすることです。これはGoogleを利用する検索ユーザーに嘘の情報を伝える行為になってしまうため、Googleは厳しくチェックしています。
上記のような虚偽のマークアップは明らかな悪意がありますが、意図せず誤った情報をマークアップしてしまい、構造化データに関する手動による対策を受けてしまうケースがございます。
Googleの構造化データに関する公式ドキュメントでどういった情報をマークアップすべきかはまとまっておりますので、しっかり内容を理解した上で対処していきましょう。
実際の書き方
現在ではschema.orgという仕様のもとに、JSON-LDやMicrodata、RDFaのいずれかの表記ルールに基づいて記法していくのが一般的です。最近はJSON-LDが簡単かつGoogleが推奨しているということもあり、標準的な構造化データのマークアップ手法になってきています。
マークアップする内容によってそれぞれ書き方が細かく決まっているので、ここではその詳細説明は割愛しますが、私の情報をJSON-LDでマークアップするならこんな感じです。(年齢がバレてしまいますね 笑)
構造化データが作成できたら、構造化データテストツールを使って、正しくマークアップされているかを必ず確認してください。
しっかりマークアップできていますね。
マークアップで順位はあがるのか?
構造化データのマークアップは、それをしたからといって直接順位に影響することはありませんし、マークアップした結果必ずしもリッチな検索結果になったり、しごと検索に掲載されたりすることはございません。
ですが、サイト内の情報をしっかりと検索エンジンに伝えることで正当な評価を受け、順位上昇するケースもありますし、検索結果がリッチになったり、しごと検索に掲載されたりすることで流入も増加するでしょう。
今後、ますます増えていくと考えられている音声検索に対しても、この構造化データが利用されるため、構造化データのマークアップはこれまで以上に重要な施策と言えます。
この機会に是非、構造化データの実装や見直しを検討してみてください。