社会人が想像以上に大変で「会社辞めたい」と言ったら、 新規事業にぶち込まれた話 ~新卒2年目の日常~
こんにちは!バリューイノベーション事業部終活チームの植竹美緒です。
タイトルにもあるように、今でこそ社内の新規事業に携わっている私ですが、異動前は社会人生活に挫折して会社を辞める気まんまんでいました。
そこで今回のブログでは、社会人1年目で失敗した私が、なぜいまこんなに仕事を楽しめているのか、その変化を二部構成でお話していきます。
・第一部 社会人どん底編
・第二部 社会人スイッチが入った編
それでは行きましょう~!
【第一部】社会人どん底編
会社、辞めたいです(´;︵;`)
私の新卒1年目は順調に進んでいたかのように思えましたが、もうすぐ1年目が終わるという2022年2月ごろ、大きな挫折を経験しました。
(私が学生時代や1年目の途中までどう過ごしていたかは、新卒1年目のブログをお読みください。)
挫折の理由は、「自分が想像していた以上に社会人の厳しさに直面したから」です。
当時、営業職として働いていた私は何もかもうまくいかず、成果も出せない中で、精神的にいっぱいいっぱいになってしまった私は、松島取締役に「忙しすぎてしんどいです、、、もう会社辞めたいです、、」と伝えました。
当時の私はこの忙しさが解消されれば、すべての生活がうまくいくはずだ、と浅はかに考えていました。
そんな忙しくてやめたい新卒に松島取締役が提案してきたのが「新規事業」の立ち上げメンバーになるということでした。
「忙しくてやめたいと言っているのに、何で、もっと過酷そうな新規事業のポストを提案してきたの…どういう意図…?また前みたいに忙しくて働き詰めになるのが怖いし、断ろうかな…。」そんな風に思っていました。
おそらくそんな私の心中を察したのでしょう、少しでも乗り気になるように(?)、松島取締役から言われたのは「新規事業の雑用担当で一切残業無しね。」というものでした。
▲ 松島取締役に言われたこの一言がきっかけで、私の人生が変わりはじめます。
最終的にいろいろ話し合った結果、「めったにできなさそうだから最後にチャレンジしてみようかな」
という気持ちで雑用担当に就任することにしました。(今思うと、辞めたい人にも、こんなチャンスをくださる松島取締役ってすごいですよね!)
雑用担当、辞めたいです(´✪∀✪`)
そんな前向きではない異動をして新規事業のメンバーになった私。
異動して数週間で、「新規事業の雑用担当」というポジションをポジティブに辞めました!
というのも、私がやっていることは立派な立ち上げメンバーの仕事であり、ただの「雑用」という枠には収まりきらないはずだ。もっといろいろな役割を私に与えて欲しい。そして私が推進していくんだ!!という気持ちに変化していたからです。
数週間前まで会社を辞めたかった私が、「こんなところで甘えてられない」「まだ辞めたくない!」という思考の急成長を遂げました。
とはいえ、スキルも経験もない新卒2年目ができることは少なく、どうしたら最速で事業に貢献できるか、真剣に考えました。
そしてある日名案が浮かびました。
「会社が休みの土日に、自分が成長し、戦力になる為に新規事業の関連業界でバイトがしたい!」そう思いついた私は上司を飛び越え、まず松島取締役のOKを取りに行こうと思い直接相談に。
話を聞いた松島取締役は、一瞬目が点になりました。
「…あんなに忙しいのが嫌で辞めたがっていた人が、そんなこと言い出すの?大丈夫か?」という表情でした。
(個人的にもバイトに向けていろいろ動いてみて、新規事業責任者である堀内マネージャーも提携先に頼んだり動いてくださったのですが、結果的にバイトはできませんでした。。)
忙しさは変わらない。結局、自分次第なんだ。
新卒1年目、あんなに仕事が嫌でやりたくなくて毎日辛かったときと、大変だけど楽しめている今とを比べて、何が違うのだろうかと振り返ってみました。
1年目つらかったのは、とにかく受け身でやらされ仕事をしていたから。
当時は暗い顔で、上司に言われたことをやるのに精いっぱい。ただ自分のためだけに仕事をする日々でした。
でも新規事業をきっかけに、自分で思考して進めていく中でスイッチが入りました。
新規事業には以前の業務と違った大変さがあるし、毎日やったことがないタスクばっかり降りかかってきます。
それでも、0→1で新しいことに取り組むのは、楽しくて仕方がないんです。
また、これまでは自分の成長だけを見てきましたが、今は新規事業を立ち上げた先に、社会に変革を起こしたい、という気持ちも私を突き動かしています。
まさか自分自身がこんなに変わるとは1年前想像できませんでした。
実は今、1年前に挫折をして「もう2度とやらないだろうな…」と思っていた営業にも挑戦中です。
新サービスの提携のためいろいろな葬儀社さんに開拓営業をしています。テレアポからスタートし、最近では提案までやらせていただく中で、挫折した苦い記憶が徐々に明るいものへ変わってきています。
私の1年越しのこの変化を見越して、いろいろと操っていた松島取締役は、本当にプロマジシャンです。さすがです…!(^_^
【第二部】社会人スイッチが入った編
ここからはそんな私が今、新規事業を立ち上げていく中で大事だと感じた3つの学びを紹介していきます。
▲ 新規事業である葬儀マッチングサービス「てびきびと」
①そもそもなぜ事業を行うのかを徹底的に考える
立ち上げ初期の私は、お葬式についての知識も興味もない、そもそも何がいいとか悪いとか考えたこともなかった業界知識ゼロのド素人でした。
葬儀業界に参入して、「こういう未来をつくりたい」という明確なビジョンがないまま進めてしまった結果、どこを目指しているのか分からなくなった時もありました。そこでチームで何度も話し合いを重ね、一つの明確なビジョン に辿り着きました。
それは「その人らしさを思い出すきっかけ作り」です。
ビジョンを持つことは山登りと一緒です。登山では山頂からの景色を楽しみにして登っていきますよね。「頂上までいくんだ!」というゴールさえ明確にあれば、たとえ途中で間違ったルートを辿っていたとしても突き進むことができるんです。
人って、うまくいかないことが続くと、「なんのためにやっているんだろう」とすぐ迷ってしまいます。そんな時にビジョンです!
ビジョンさえあれば「私は今この山の頂上を目指していたんだ!」と立ち返ることができ、結果的に前に進む力に変えていけます。新規事業はビジョンなく走ることができません。
▲ 新規事業を通して、新しい未来をつくりたいメンバーたち
②新しいアイディアを発想し続ける
新規事業では仮説検証をする機会がたくさんあります。
うまくいかなかった時に、次にこれを試そう!とすぐにチャレンジができることが魅力ですが、そのためには現状を打開する新しいアイディアが常に求められます。
これまでアイディアを発想することなんて全くなかった私が、今どうやってアイディアを考えるようになったか、効果的だと感じた3つの方法を紹介します。
【①知恵袋・twitterをとことん調査】
知恵袋・twitterで「葬儀」「お葬式」で検索し、みんながどんなところに疑問があるのか、どんな意見を持っているのか調べています。
より具体的な情報は、インタビューをして 本音を把握するよう努めています。
具体的には、お葬式を経験された社内メンバーにこっそりお時間をいただいたり、家族・知り合いから話を聞いたりしました。嘘偽りのない声にたくさんのアイディアのヒントが混じっています。
【②異業種の事例を横展回できないか模索】
アイディアのヒントは、一見関係ないと思うようなところから得られることもあります。
例えば、葬儀から一旦離れて、同じ”仲介”という市場の「保険代理店」や「賃貸仲介業者」など全く異なるサービスの成功要因を分析し、そこから横展回できることはないか、考えることもあります。
【③一般的に信じられているものを批判してみる】
上司の堀内マネージャーからよく言われていることは
「常識を疑え」
「それは本当か」
という言葉です。一般的に信じられていることを全部真逆に考えることで、思考の幅が広がり、新しいアイディアが降ってくることもあります。
目の前のうまくいかない状況を改善する方法は、同じことをやり続けるのではなく、新しいアイディアを考えて試すことだと気が付きました。
③定期的に上司と壁打ち!
たとえアイディアを思いついても、上司やチームにアウトプットしなかったら、なかったことと同じです。
小さいひらめきも一度言ってみると想像以上にフィードバックをもらえて、次の発想につながることもあります。
実際に私は、1on1で定期的に新商品や新規事業を提案しているのですが、そこで堀内マネージャーからいただいた印象的な3つのフィードバックをご紹介します。
▲ 上司の堀内マネージャーからフィードバックいただいています
・「それをやることのデメリットは?」
どうしても自分の思いついたアイディアはプラス面ばかり伝えたくなってしまい、いつもご指摘いただいています。一度冷静になって物事の二面性を見る視点はすごく大切なことです。
・「それ、今、誰もやってない理由は何だと思う?」
この質問の意図は、例えば実際にやっても儲からない場合や、誰かが既にやったけど失敗していた過去がなかったか、そこまで考えたことはある?というものです。なぜ自分が考えたサービスが、今世の中にないのかも考えてみることで、新たな気づきも生まれます。
・「それ、どうやって収益化するの?」
例えすごく良いアイディアでも儲からなければ意味がありません。収益ポイントを考えるには、まず世の中にどんなビジネスモデルがあるのかを学ぶことから始まります。
とはいえ、これらすべてのことに答えられなくても、小さなひらめきを大切に、とりあえず上司に伝えてみること、そして詰められてもめげずに伝え続けることが大事だと思います!
まとめ
事業立ち上げ時は「私は雑用担当」という気持ちでチームメンバーになった私ですが、今では“世の中を1ミリでも変えたい”という大きな想いを胸に事業に携わっています。
新規事業をやることは、人の価値観やこれまでの常識を変えることだと思っています。
それを自分の力で実現でき、世の中を少しでも良い方向に動かすことができたら、それってすごくやりがいがあるしかっこいいことだと思うんです。
そんな私の今の目標は、”てびきびと”チームでメンターになることです。
メンターになりたい理由は2つあって、一つ目が、自分が1年目の時にビシバシ社会人の基本を教えてくださった元メンターの金原さんを尊敬してやまないという気持ち。
もう一つは、もともと人に何かを教えることが好きで、誰かの成長に喜びを感じたい、と思うからです。
そのためには事業を成長させ「メンバーを増やさないと事業が回らない!」という状況をつくりだす必要があります。(メンターになるにも大きなハードルがあるんです…!)
もし私のブログを読んで「一緒に事業を推進してみたい!」と思ってくださった方が一人でもいたら嬉しいですし、事業が成長した際にはぜひ一緒に働きましょう!
てびきびとについて~おまけの宣伝~
お葬式って、よく分からないから、なんとなく喪服を着て、なんとなく焼香をして、なんとなく挨拶をして、なんとなく帰るという人がどうしても多いのが現状です。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
終活チームの植竹でした。