新人賞からどん底まで、私が人生初の挫折から得たもの ~新卒2年目の日常~
こんにちは!21卒の六戸(ろくのへ)です。
早いもので入社から2年が経過しようとしており、もう間もなく社会人3年目です!
今回のブログでは、私の新卒2年目の大失敗と、そこからの成長にフォーカスしてお話していきます。
もし今目の前の仕事でうまく行っていない方がいたら、私の経験が少しでも考えを変えるきっかけになれば嬉しく思います。
怖いものなし、絶好調の1年目
まずは簡単に昨年の私についてお話させていただきます!
詳しくは1年目に執筆したこちらのブログをご覧ください☆
(https://blog.zenken.co.jp/department/45873)
入社後の仮配属(2021年6月)から2年目の現在まで変わらず、バリューイノベーション事業部(以下VI)営業に所属し、コンテンツマーケティングの新規顧客開拓を行っています。
仮配属後は、セールスオペレーションチームで営業アシスタントの業務を行った後、2021年6月に小坂マネージャーチームに配属され、営業職としてのデビューを果たしました。
当時まだ社会を知らない甘ちゃんだった私にとっては、メンターの山上リーダーも上司の小坂マネージャーも鬼のスパルタ・・・!
架電業務に営業リストアップに、毎日ついていくのに必死だったことを覚えています。
当時は「なんで?」と納得できなかったことも、少し時間が経ってみると「私のためを思って叱ってくださったのだ」と、意味を理解できる愛のあるご指導ばかりをいただき、社会人としてのいろはを叩き込んでくださったと、今ではとても感謝しています。
そのおかげか、VI営業に配属された同期たちの中で一番最初に受注を上げることができました。
もちろんハードな毎日で、毎日ミスをして、毎日叱られていたけれど、
同期と一緒に切磋琢磨しながら業務と向き合う日々は楽しく、辞めたいと思ったことは一度もありませんでした。
「楽しい」と思える環境にも恵まれたからこそ、営業デビューした6月から勢いを止めずに毎月受注を上げ続けることができ、その年の年末、2021年12月の全創会では新人賞をいただくことができました。
▲ 新人賞をいただいた時の私です!
絶不調への入り口
ここまで読むと、絶好調の社会人生活を送っているな~と思われるかもしれません。
でも、そううまくは行きませんでした。
変化があったのは、2022年4月。初めて売上ゼロで終わってしまった月でした。
当時の私は今までの負け知らずの経験からか「これも偶然でしょ!来月は大丈夫!」とかなり軽く捉えていました。
今考えれば、うまく行っていた時の勝因分析も、受注できなかった敗因分析もせずにPDCAが回せていなかったからだなと思えるのですが、その時はただ、今までと同じ頑張り方をして翌月も過ごしてしまいました。
その結果、5月も6月も売上を上げられず、なんと4月から9月まで、6か月間も売上ゼロという、1年目の自分からは想像がつかないほどの冬の時代を経験することになったのです。
人生初の挫折【Level1:悲劇のヒロイン期間】
それに伴い、毎日楽しく元気に働いていた私自身にも大きな変化がありました。
成果を出せていないことが後ろめたく、そんな自分がチームの数字管理をしていていいのだろうか、そもそも自分はここにいていいのだろうか。
「売上をあげられない」という現状ばかりに目が行き、「どうしたら改善できるか」ということを考えもせず、ただただ悲しむばかり。
8月の半ば頃から、いつの間にか私は悲劇のヒロインになっていました。
新卒1年目でもしないようなケアレスミスを連発し、当たり前にできていたタスク管理もまともにできない。
仕事に全く熱が入らず、何も楽しくない、笑顔にもなれない、今の状態をどのように解決したらいいのかも分からない、解決したいという意欲すら湧いてこない、という日々が突然やってきました。
24年間の人生で初めての挫折でした。
今までの人生を振り返ると、環境や両親のおかげで志望校に合格できたり、何かを理不尽に諦めるという経験をしたこともなく、毎日自分が好きだと思うことを選んで、楽しいと思うことだけをやってきました。
だからこそ「何かがうまく行かない」のが初めてで、そんな時自分をどうコントロールしたらよいのかがわからなかったのです。
上長の小坂マネージャーや松島次長は、何度も相談に乗ってくださいました。
「今月(8月)は最悪売上を上げられなくても、来月受注できる準備をしよう、ゆっくりでいいから、元の六戸さんに戻れるようにしよう」と言葉をかけていただき、「ここにいてもいいのだ」と、少しずつ前向きな自分を取り戻すことができていました。
9月末には、事業部初の展示会参加メンバーに抜擢していただき、普段関わりが少ない他チームの上司や先輩方と過ごすチャンスをいただいたことも、前向きになれたきっかけの一つです。
展示会は、初めてのことしかないからこそ、みんなで「今よりも良くするためには」を思考し続け、挑戦し続けた楽しい3日間でした。
▲ 展示会ブースは大盛況で、沢山の出会いに繋げることができました!
展示会の最終日は、偶然にも9月の最終営業日。
その日、長く達成できていなかった営業部が全体の売上目標を達成することができました!
素直に凄く嬉しかったですし、表では私も喜んでいたけれど、
一方で、「自分は売上ゼロ。チームにも、営業部にも全く貢献できなかった」という後ろめたさは拭えず、楽しかった展示会の3日間から一転、悲劇のヒロインに逆戻りしてしまったのです。
人生初の挫折【Level2:自暴自棄期間】
10月以降の私はもっとひどい状態にエスカレートしていきました。
「新人賞をとったのに、ここまで売上を上げられていないなんて」
「後輩がいるのに、先輩の自分が活躍できていないなんて」
「なんでやらなきゃいけないの?」「やめたい」「私のせいじゃない」
1年目の自分と比べ、周りと比べ、くだらないプライドを捨てきれず、他責思考で周りを敵にし、助けてほしいと言えず、自分が自分を諦める。
10月はやっと売上を上げることができましたが、それでも負の感情のループから抜け出せてはいませんでした。
あの時は自分が一番つらいと思っていたけれど、自分のことしか考えていなかったことでどれだけ上司やチームメンバーを傷つけていたか。
私の態度や姿勢が、どれだけチームの皆さんに居づらさを感じさせてしまっていたか。
今の自分であれば、私の自己中心ぶりとみんなの辛い気持ちが痛いほどわかるのですが、当時の自分はそうもいきませんでした。
それでも少しずつ前を向けたのは、どんな時も見捨てずに、向き合い続けてくれた周りの皆さんのおかげでしかありません。
特に上長の小坂マネージャーにはどれほど迷惑をかけたかわからないですが、私が何度後ろを向いても手を差し伸べてくれました。
悲劇のヒロインになっても、どんなに私がひどい状態でも、私自身が自分を諦めても、小坂マネージャーが私のことを諦めてくれませんでした。
チームメンバーの中で先輩の林さんは、あえて厳しい言葉を沢山かけてくださり、真正面から向き合ってくださいました。
新卒1年目の藤森さんやあおいさんは、本当なら「自分より先輩だから」と言いづらいこともあっただろうに、ストレートに指摘をくださったり、後ろ向きな私を巻き込んでチームのムードメイクをしてくださいました。
皆さんがここまで向き合ってくれていなければ、私は立ち上がることができなかったはずです。
本当に感謝しています!
▲ 左から 小坂マネージャー、私、林さんです!
転機となった2022年全創会
鬱々とした日々から、少しずつ抜け出そうとしていた12月。
私が心から「変わりたい」と思えた出来事が起こります。それが2022年全創会でした。
(全創会の詳細はこちらのブログをご覧ください)
表彰されたり、昇進されたり、壇上に上がる人はみんなきらきらして見えます。
悲劇のヒロインになっていた私は、自分が嫌になって、現状維持でいいかと、このままでいさせてほしいと思ってしまうときもありました。
だから当時の自分はまだ、壇上に上がる皆さんを見ることや、昇進された方におめでとうと伝える資格もないよなと、全創会に参加することすらも正直少し後ろめたかったのです。
でも、「どんなに明るく見える人でも、当たり前に失敗や挫折を経験しているのだ」と、「壇上に上がる人はどんな人でも、失敗や挫折を経たからこそ這い上がって輝いているのだ」と、皆さんのスピーチを聞いて知り、すごく勇気をもらいました。
自分が落ちていて、前を完全に向き切れていない時だったからこそ、救われた言葉、響いた言葉ばかりの時間で、普段業務で関わる機会のない方のスピーチでも、自然と涙があふれてしまいました。
どの言葉も、自分が半年で感じてきた感情と重なる言葉、逆に自分ができなかった言葉だったからです。
そして、一番嬉しかったこと。
1年目の仮配属から今までずっと導いてくださった上司である小坂マネージャーがシニアマネージャーに昇進されました。
新卒の何もわからないときから、どんな時も120%以上の本気で向き合い続けてくださった小坂マネージャーの昇進ほど感慨深いものはありませんでした。
▲ 真ん中が小坂シニアマネージャーです。
小坂マネージャーのお名前を呼ばれた瞬間から号泣するほど、本当に本当に嬉しかったです!
ただ、同時にすごく後悔をしました。
1年前の全創会、新人賞を受賞した当時の私は、「次は小坂マネージャーをシニアマネージャーにするぞ!」と目標を掲げていました。
そんな目標とは裏腹に、この半年間は自暴自棄になった私を小坂マネージャーに支えていただき、計り知れない迷惑をかけてしまい、今回の昇進に何も貢献できなかったことがとても悔しかったのです。
次は私もあの場所で感謝の気持ちを伝えたい。
全創会で感じたこれらの気持ちが大きなきっかけとなり、「頑張りたい、変わりたい」と自分から思えました。
今では、悲劇のヒロインだった頃の自分からは想像つかないぐらい、楽しく前向きに働いています。
挫折から得た大きな学び
今回の挫折は自分の弱さを知って向き合うために、人の気持ちを分かるために、必要な時間だったと心から思います。
初めて「自分の嫌いな自分」を知ったからこそ、「自分の好きな自分」を理解することもできました。
(自分の人生にかかわることは全部楽しくなければ気が済まないのだと気づきました!だから、辛いことも全部「楽しい」に変えていきたいです。)
あり得ないぐらい辞めたいと思ったり、辛くてもうどうにもならなかったり、自暴自棄になって自分を諦めて周りの仲間を傷つけたり。
どれも経験した悲劇のヒロインだった私が、今はすごく楽しんで、当事者意識120%で仕事をしています。
おそらく私だけではなく、全創会で壇上に上がられた方も、このブログを読んでくださった方も、少なからず同じような経験をされているのではないでしょうか。
同じ人間でもこんなにふり幅があるのだと思うと、人は誰でも変われるなと感じます。
もし、このブログを読んでくださっている方の中に私と同じような不調を経験中の方がいれば、どうかまだ諦めないでほしいです。
まず、この会社には自分以上に自分を諦めてくれない仲間が沢山います!
そして前を向くためには、
・変なプライドは全部捨てて、周りに助けを求めること
・能動的に「頑張りたい、変わりたい」と思えるきっかけはいつか見つかるはずだから、自分で自分を諦めないこと
この2つを忘れないでほしいと思います。
これからの私の展望
前向きになれた今の私の目標は「壇上に上がること、役職者になること」です。
今までは、自分がこうしたいから、いつかこうなりたいから、「自分のために頑張る」ということが主軸になっていました。
だから「この仕事をしたい!」「役職者になりたい!」と思っていた私でしたが、今回の全創会を経て、初めて「自分が役職者にならなければならない」と感じました。
そうしないと、VI営業やVI、全研の組織全体が成長しないと気づいたからです。
そして何より、壇上に上がることや組織の中で活躍をすることが、ここまで向き合ってくれた上司への最大の恩返しになるのだということにも気づきました。
視座がまた一つ上がり、人の痛みがわかるようになった私は、「自分が楽しい」だけではなく、まだ楽しいと思えていない人に楽しむ方法を伝播させられる人に、組織目線で物事を考えられる人になりたいと思っています。
VI営業の「巻き込み力NO.1」を目指し、日々精進していきます!
▲ 恩返しをしたい、大好きな小坂シニアマネージャー♥
また、最後に少し余談ですが、こんな2年目を過ごしたからこそ、「なぜ1年目に自分が新人賞をいただけたか」という理由やその大切さをさらに深く理解できた気がします。
それは「どんな場所や物事でもとりあえずやる力、それを楽しめる力があるかどうか」です。
「楽しくない」と負の感情につぶされた2年目とは反対に、1年目の私はどんな試練も「楽しい!」と感じていたなと思い返しました。
人生何事も、楽しいことの裏側には沢山の努力や辛さがあるはずで、「楽しいことだけ、やりたいことだけできる」というのはほぼあり得ないことだと思います。
だからこそ、目の前のことをただひたすらやること(仕事であればそこで成果を出すこと)が、いつか評価をされるための、自分がやりたいことをやらせてもらえるための近道になる。
そして、辛さをも楽しむ力があれば、なんでもできる!
万事共通で、この先どんな場所でも必要な力だからこそ、評価いただけたのかなと思いました。
新人賞を目指している方がいたら、参考にしてみてください!
There is no future, there is no past. I live this moment as my last.
私の大好きな言葉です!
今は今しかないし、せっかく全研という素敵な環境にいるし、いろんなチャレンジをしたい!
人生はとっても短いので、だからこそ全部楽しんでいきましょう?
以上、21卒の六戸でした!