日本語ネイティブじゃなくても営業はできる! 一番怖かった営業職に配属されて感じたこと~新卒1年目の日常~
初めまして、Zenkenダイバーシティ事業部·営業チームの天夜です。
大学からは日本で勉強し、2023年の4月に新卒として入社しました。
Zenkenでは外国籍の方や、海外育ちの人が少しずつ増えてきていると感じていますが、
そのように海外で育った人や、日本語がネイティブではない人向けに参考になるようなブログが書ければと思っています!
▲ 育った街、バルセロナの写真!
入社前の自分とZenkenとの出会い
冒頭でも書いた通り、私はスペインで育ちました。
高校を卒業するまでバルセロナに住んでおり、現地の学校で現地の友達といつも遊んでいました。
ただ、母は日本人ですので、家で話すカジュアルな日本語の会話はできました。
2018年に大学に進学する際に一人で日本に来ましたが、その頃は小学1年生の漢字も読めないくらいの日本語レベルでした。
通った大学では基本的に英語の講義と「日本語」や「漢字」の授業を受けて、日本で生活することで少しずつ日本語ができるようになってきました。
▲ 大学で必死に漢字の勉強をしていました(難しすぎてよく泣いていましたw)
大学在学中に日本からアメリカにも1年留学しました。
アメリカでの生活は日本語を使う機会がほとんどなかったので、せっかく覚えた日本語をどんどん忘れていく中、就職活動を始める時期が来てしまいました。
その時にBoston Career Forum(※)が行われ、色々と企業を調べることにしたのですが、留学生や帰国子女が求められるイベントなのに、日本語がネイティブレベルじゃないと応募できない企業が本当に多かったです。
その中で見つけたのが、Zenkenという留学支援もしていて、日本語と英語が完璧でなくても応募できる企業でした!
説明会に参加したり、このZenkenブログも見て、人と雰囲気も自分に合いそうだと思い、応募することにしました。そこから無事内定をいただき、就職活動を早めの時期に終わらせました。
※Boston Career Forumは毎年ボストンで行われる、海外経験のある人材を求める日本企業が集まっている就活イベントです。当日はオンライン開催でした。
入社時期・研修
ちょっと楽しみに迎えた社会人の1日目。
最初は研修から始まるのは知っていましたが、不安な部分もありました。
「日本語についていけるかな、敬語難しそう、上下関係めんどくさいな、、」と思っていました(笑)。
日本の大学で勉強していたものの、かなりインターナショナルな大学に通っており、1年生でも4年生の先輩とタメ口で話すのが普通の生活を送っていました。
そのため、Zenkenが初めて”本当の日本社会”に入る機会でした。
研修が始まりびっくりしたことは、私と同じように、日本語が一番得意な言語ではない人が沢山いたことです。
これでは、日本語ができないから、という言い訳もできなくなってしまいました?。
みんな同じ状況なら、日本語を言い訳にせず全部ついていかなければいけない…と、ちょっと重い気持ちで3週間の研修が始まりました。
(後ほど詳しく説明しますが、結局そこまで困ることはありませんでした!)
仮配属:一番怖かった営業職に
23卒の代では、研修の最後に仮配属先が発表されました。
そこで、ダイバーシティ事業部 の営業チームに入ることになりました。
(ダイバーシティ事業部は、海外のエンジニアと日本の企業様を繋げる事業を行っています。)
海外と関係のあるダイバーシティ事業部に行きたかったので、そこは良かったのですが、営業は本当に嫌だ、、と思っていました。
元々営業に入りたくないと思っていた理由はいくつかあります。他の会社で働いていた友達が営業職で辛いという話を聞いていたり、しかもクライアントと日本語を話さなければいけないのも、できるか分からない…
とりあえず仮配属の期間だけ乗り越えて、違うところの本配属になるようにしよう!というマインドで入りました。
しかし、実際仕事を始めてすぐ感じたことは、日本語のレベルを心配している場合じゃないということです。
言語の面で怒られることはなく、それより社会人としての基礎の部分、報連相する、タスクをスケジュール通り終わらせるなど、言語とは関係ないところが一番大変でした。
もちろん小さい工夫(スクリプトにふりがなを当てる、分からない言葉は毎回Google翻訳で調べる等)は必要でしたが、仕事が進まないくらいのことはなかったです。
あと、もう一つ伝えると、Zenkenのみんなは本当に優しいです。
仕事上で間違っているところや、必要なところはしっかり指摘してくれますし、日本語の分からないことや、困っていることがあったら助けてくれます。
この期間で一つ学んだことは、分からないことは自分からすぐ聞くということです。
日本語に関する質問に限らないのですが、分かっていないことを分かったつもりにしないのがすごく大事だと思います。(何回か自分もやってしまって困ったこともありますw)
また、特に言語の面に関しては、外国の人が増えていると言っても、Zenkenではまだまだ日本人の方が圧倒的に多いです。
日本語が第一言語の方からすると、「日本語のどういうところが難しいのか」「外国の人が、どんな時に困るのか」は分からなくて当然です。
例えば、資料を渡されたとき、「ぱっとすぐに目を通す」というのが難しいです。漢字を読む努力をしなければならないので、「なんとなく」で読むことはできません。
また、簡単な苗字や名前でも、慣れるまでは人の名前を読むことも難しいです。
こういう風に、普段のコミュニケーションの中でも、日本人であればハードルに感じないようなことが外国の人にとっては難易度が高いことがたくさんあります。
自分達から、どんなことが難しいかを周囲に知ってもらえるように働きかけ、外国の人を受け入れやすい環境を作っていくのも大事だと私は思っています。
仮配属期間では、テレアポ、展示会の出展や、商談のロープレ等、色んなことに挑戦させていただきました。
大変なことも多かったですが、この期間を乗り越えられた大きな理由としては、周りにいたチームメンバーが最高だったからです。
▲ 名古屋の展示会で出展した時の写真!出張楽しかったです。
本配属:また営業?
仮配属が終わる頃になってもまだ、テレアポが嫌という気持ちがあったため営業以外のチームを希望の配属先としていました。 しかし、本配属が発表されたら、また営業。
その時にはもう仲間ができていたので、仮配属の時ほど嫌とは思いませんでしたが、それでもやりたいことではないと思っていました。
ただ、本配属になった途端、テレアポだけでなく商談も自分でするようになり、責任も増し、そして仕事のやりがいも少しずつ増えました。
色んな営業方法をトライしている中、気づいた大きな学びがあります。
それは、外国人であることを強みとして活かせるということです。
最初の頃からその当時営業チームのリーダーだった、大好きな奈都子リーダーから何度も言われていたことではありますが、色んな展示会に行って、商談をし始めてやっと意味を理解することができました。
正直、ダイバーシティ事業部では海外人材を紹介しているからこそ、より外国人であることを活かしやすい環境ではあります。しかし、他の事業でも外国人であることを、強みにできるところは沢山あります。
例えば、周りから覚えられやすかったり、敬語を間違えても頑張っていることを見せれば許してもらえたり、自分の国(スペイン)のことで日本では知られていないことも多いと思うので、そういうところで話題を作ったり。
また、英語ができる場合は逆にその面で周りの人を手伝ったりすることもできると思います。
今では、日本語が分からないという理由で不安になるのではなく、外国で育ったからこそ知っていることや言えることを自分の武器にできています!
また、沢山の会社と色々な方法を通して話したうえで、今思うことは、営業は結局人と人のコミュニケーションであることです。
分からないことがあれば丁寧に質問すれば教えてもらえますし、相手のことを理解する努力と自分が言いたいことをうまく伝える努力をすれば、コミュニケーションは成り立ちます!
あと最後に、やっぱり言語は、毎日使うことで上達していきます。
私は元々母が日本人で、0から日本語を勉強する方よりかは有利な状況ではありますが、このブログが少しでも海外から来るみなさんの参考になればと思います。
日本語のレベルが不安という理由だけでZenkenに応募するから迷っていたら、是非1回トライしてみて欲しいです!
ちなみに、このブログを書いている今(執筆開始時3月)も、まだ営業をやっています。
少しずつ楽しいところも見えてきて、今はすぐ異動したいとも思わなくなりました。(笑)
この数か月間で学びも辛い時期も沢山ありましたが、周りのみんなが自分以上に私の成長にコミットして、いつも手を貸してくれたからここまで諦めずにこられました。
今後は、この1年間で学んだことも、海外育ちであることも活かして、より多くの日本の企業様が外国人を採用するきっかけを作っていきたいと思っています。
※余談と写真の共有です♪
Zenkenでは、部署を超えた交流があり、時折他部署の人と一緒にご飯を食べたりもします!
この時は同期と他部署の先輩社員、そして松島取締役とご一緒させていただきました!
また機会があればぜひご飯に行きたいです!