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チームを引っ張る側へ!“指示待ち新卒”を卒業した私の話 ~新卒1年目の日常~

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この記事を書いた人
Y.チョウ

はじめまして!24卒のチョウです。

就活時代には、ほぼすべての「新卒1年目の日常」ブログを読んだ私。入社後はブログを書いた先輩方に実際にお会いして「有名人に遭遇したような気分」になったことを覚えています。そしてついに、今度は自分が経験を語る番がやってきて不思議な感覚です。

入社してから約1年半。たくさんのことを経験し、自分のナイーブさを毎日痛感して物事の捉え方や、自分との向き合い方も大きく変わりました。私の学びが、読者の皆様にとって気づきになれば幸いです。

経歴のおさらい

私は、中国生まれ、中国育ちの中国人です。17歳の時、一人で日本に渡り、受験勉強とアルバイトに明け暮れた1年間を経て、早稲田大学に進学しました。

コロナパンデミックがきっかけで「もっと世界を見て、さまざまな経験を積みたい」と思い、当時ゼミで興味のあったAIに関する研究を続けるために、一度就活を中断し、イギリスの大学院に進学

イギリスにいる間に再び日本での就活を始め、自分の好きなメディアやマーケティングに関わる仕事ができる環境を求めて、2023年11月にZenkenに入社しました。
※Zenkenでは通年採用をおこなっているため、4月を待たずに入社できました

2024年3月までキャククルチームで制作と運用に携わり、仮配属ではSIチームで新規営業にも挑戦。その後、運用部門に本配属となり、現在は戦略的コンテンツマーケティング(戦コン)の運用ディレクターを担当しています。

和・洋と、2回の卒業式を経験しました

支えてくれた上司、そして自分で踏み出した一歩

入社当初の私

本来であれば、入社して間もない新卒だからこそ失敗を恐れずにチャレンジでき、どんどん経験を積める素晴らしい環境。それにもかかわらず、淡々と日々の業務をする私…。

今振り返ると、その頃の私は「できるという確信」がないと動かない性格が足を引っ張って、
狭い視野の中で「自分では十分な成果が出せない」と決めつけて「やらない」という選択をしていたのだと思います。

そんな中、未来のために誰に何を言われずとも行動していた大学時代との違いに
私を心配した当時の事業部長である黒田部長が「一緒にマンダラートを作ってみませんか?」と声をかけてくださりました。

「自分はどうなりたい?」「そのためには何が必要?」

次々と問われるうちに「今の業務を通して何を得られるか?」「その先に目指す目標は?」
と自然と視野が広がっていきます。

そして、大切なことに気付きました。
ビジネスの世界に“絶対にできる”なんて保証はありません。

「絶対にできるかが分からないから、チャレンジしない」のではなく、
「できるか分からないからこそ『120%のモチベーションでやり遂げる』姿勢」
こそが、
私にとって乗り越えるべき壁だったのです。

自分で踏み出した一歩

そこからは、行動が変わりました。
週1回の朝活でマーケティングの本を読んで勉強したり、先輩の案件を手伝わせていただいて自分の編集スキルをアップデートさせたり。

そして大きな一歩としては、キャククルのX(Twitter)アカウント運用を自ら提案しました。
マーケティングの知識が豊富なわけではありませんでしたが、毎日たくさんの用語や事例を学びながら、自分でもSNSを通じて発信してみることにしたのです。

毎週の読書内容を事前に勉強してメモを取って、質問を整理し
朝活で黒田部長とディスカッションしたり、補足の知識を教えていただいたりしました

その後も、キャククルチームで記事制作、広告運用、SNS運用、さらには顧客対応と充実した毎日を過ごしました。

そしてついに4月、24卒の同期も勢ぞろいして新卒研修がスタート。
仮配属で向かったのは私にとって新しいチャレンジとなる、SI(セールスイノベーション)でした。

営業を通して学んだ「顧客視点」

Zenkenでは、外国人メンバーも日本企業への新規営業に挑戦することがあります。
普通であれば、営業効率や教育コストを考慮し、外国人には別の業務を任せるのかもしれません。

ですが、Zenkenは “マーケティングの会社” です。
編集者、デザイナー、ディレクター、今後どの領域で活躍するにしても、お客様のリアルな声に触れ、自分の目と耳でニーズを理解することで、本当に解決すべき課題が見えてきます。
誰に、何を、どう届けるのか―― その本質を理解するには「クライアントとなる日本企業のことを深く知ること」が欠かせないのです。

私の場合は、外国人として日本語で営業をかけることに対する抵抗感はそれほどなく、
むしろ、この環境だからこそ得られる実践的な学びが多くありました。

例えば…

お電話の最中は常に、相手の頭の中を想像し続けるようにしていました。
お客様の中には「これを解決したい!」というニーズがまだ顕在化していない方もいらっしゃるので、おっしゃった一言に対して、それを言葉通りに解釈するのではなく「どういう意図で話しているか?」「何を求めている発言なのか?」をその場ですぐ考えて、仮説を立てながら会話を進めていくためです。

すると「実は困っている」という本音が分かったり、お客様の反応を読み取りながら話を進めたことで信頼していただけて「この人の話を聞いてみよう」と興味を持っていただき、アポイントにつながったこともありました。

また、集客よりも「採用」に課題を感じていることが電話を通して分かった際には
採用課題の解決に特化した別部署から連絡していただいたこともあります。

大切なのは、とにかく先方の力になれる方法を考えること
自分だけでは解決できなくても、社内の他の部署に力を借りれば解決できるかもしれないと気づけたのも大きな学びでした。

このお客様の本音を汲み取る力は、現在の運用の仕事においても活用できていると感じます!

何か要望を頂いた際にも、無思考にただ作業するのではなく
何をすれば本当の目的を達成できるかを考えて、それにふさわしい施策を行います。
目的達成のために、より良い施策がある場合はそちらを提案することもあります。

この2カ月間のSIでの営業経験がなければ、こうやって顧客視点に立って「お客様が何を求めているのか」を仮説を立てる習慣が身についていなかっただろうと感じます。

同期の手塚さんはダントツ1位の座布団をもらっています

チームの先輩たちは、新卒やインターン生のために「商点(しょうてん)」というかわいいチャートを作り、アポ取得数と商談化数を可視化してくれました。「笑点」の文化背景はよく分かりませんでしたが、「アポを取ったら座布団がもらえる!」ことで、楽しくお電話を続けることができました!

志望通りの本配属先で試練の嵐

思うように成果が出せず苦しんだ本配属

仮配属の最後の1ヶ月と本配属では、希望していたGNT事業部の運用部門に配属。
すべてが順調に進んでいるように見えた矢先、私は荒波に飲み込まれます。

これまで、私は自主性が足りず、周囲に背中を押されることに慣れた甘えん坊でした。
学生のように受け身のまま「指示を待つ」「教えられるのを待つ」姿勢が染み付いていました。

しかし、本配属では1人のプロとしての仕事が求められます。
これまでにない指摘をたくさん受け、白か黒でしか考えられない考え方の偏りや自分の至らなさを限界まで突きつけられました。

その結果、思うように成果を出せない中で、自分の存在意義や提供できる価値すら分からなくなり、いわゆるexistential crisis(実存的危機)に陥ったのです。

existential crisisとは…
自分の存在や人生の目的、意味について深く悩む経験のこと。
人生の岐路に立ち、新しい目的や意味を見つけるきっかけとも言われています。

転機となった「新規事業提案バトル」

そんな私の転機となったのは、全創会の「新規事業提案バトル」(通称:新卒企画)でした。

👇「新規事業提案バトル」についてもっと知りたい方は下記の記事をご覧ください。
~CREATIVE CHAOS~ 過去と未来を紡ぐ2024全創会レポート

この経験を通じて、私は「主体的に動くこと」の大切さを学びました。
チームのメンバーは皆、ハイエネルギー。

その影響を受けながら、いつの間にか自分も「チームを引っ張りたい」と考えるようになったのです。

業務以外のすべての時間を企画に費やしたといっても過言ではないほどに、ふとアイデアが浮かぶとすぐにパソコンを開いて作業を始め、無我夢中で没頭しました。

新卒企画スクランブルチームの皆さんと
大変お世話になったメンターの内田マネージャー、六戸リーダー、大﨑さん

全創会の1プログラムとして、だけではなく
企画した新規事業のアイデアは、改めて社長へ提案する機会をいただきました!

社長への提案では「そのアイデアが本当に事業として成り立つのか?」という観点がさらに求められ、提案の深掘りが必要でした。実際にコストを計算し、収益構造を考える中で「ただ面白いアイデアを出すだけではダメで、事業としての実現性を持たせることこそが本当の提案力」だと実感できたことは、大きな学びでした。

背中を押される側から、組織を引っ張る側へ

もちろん、新卒企画で得たエネルギーは本業の仕事や自分の部署にも注いでいます。

新卒企画の準備と並行して、私はもう一つの挑戦を決めました。
それが、運用部門のバリュー策定委員です。

Zenkenが掲げる全社クレドをもとに、運用部門では独自のミッション・ビジョンを定め、業務に落とし込むためのバリュー策定を進めることになりました。
このプロセスにおいて、役職者だけでなく一般社員の視点からバリューを作る機会が設けられたのです。

私は最初参加を迷いました。「業務も忙しいし、新卒企画もあるし…」「部署にジョインしたばかりの自分に、バリュー策定に関わる資格があるのか?」そんな理由を並べて、自分を「失格」させそうになりました。

しかし、ゆっくり考えてみると「存在する意義が分からないらない」「提供できる価値がない」と言っていた自分が、目の前のチャンスを自ら諦めるのは完全に間違いだと気づきました。

チャンスを逃すことこそ、自分で可能性を潰しているのではないか? そう思った瞬間、
「やるしかない!」と決意しました。

さらに、「自分の部署は自分でつくっていくものだ」という主体感も、
このタイミングで芽生えました。組織貢献を「自分ごと」として捉えられるようになったのです。

運用部門のMVVです!資料は私が作りました

二年目に向けて

自分が策定に関わったバリューの中でも、私がもっとも大事にしたいのは「挑戦から学ぼう」です。

私はこれまで「教えられることを通して学ぶ」ことが多く、受け身な姿勢から抜け出せていませんでした。 「どう見られるか、どう評価されるか」は、新人であれば気にしがちなことです。
しかし、それに捉われすぎると「成長の本質」を見失ってしまいます。

自主性を「主体性」へと高めるには
「自分はどんな人になりたいのか?」を明確にして、強い信念を持つことが不可欠です。

今後は、自分自身の信念をしっかりと固めて、
より主体的・能動的に学び、自ら挑戦を通じて成長していきます!

以上、24卒のチョウでした。

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