ChatGPT Enterpriseの利活用推進をするAI部門の活動 – AIネイティブ企業への道を切り拓く!

こんにちは!
Zenken AI部門の伊東です!
みなさん、前回の記事『 人間 VS AI?いいえ、最強タッグです! 』読んでいただけましたか?
AIを活用してどのようにお客様への提案を進化させているかについてお話ししましたね。
さてさて、今日はその続き……ではなく!超重大ニュースをお知らせします!
なんとZenkenは、国内初となる「ChatGPT Enterprise」全社員導入をしました!
詳細は以下からぜひチェックしてください!
Zenken、国内で初めて「ChatGPT Enterprise」を全社員に導入! | Zenken株式会社
Zenken、国内で初めて「ChatGPT Enterprise」を全社員に導入! | PRTIMES
そして!全社員導入を記念して12月6日に、ChatGPT Enterprise全社員導入セレモニー「NaC」を開催しました!
「NaC」という言葉は、今回のセレモニーをきっかけに生まれた造語です。
「AI Native Company」の略として「AINaC(アイナック)」という名称を作り、それを通称「NaC(ナック)」と呼ぶことにしました!
全社員で「AIネイティブ企業」としての第一歩をお祝いしながら、これからのChatGPT活用に向けて盛り上がった本イベント。
当日の様子や詳しい内容、写真などは、こちらのページにまとめているので、ぜひチェックしてみてくださいね!
ChatGPT Enterprise全社員導入セレモニー”NaC”を開催
ということで!
今回のブログでは、ChatGPT Enterprise全社員導入を進めた私たち「AI部門」についてご紹介します!
「どうやって全社員導入まで進めたのか?」という道のりや苦労話については別の記事でじっくりご紹介させていただきます!お楽しみに!
AI部門ができた理由は、ChatGPTの利活用推進とサポートのため
AI部門ができたのは、ChatGPTの活用をZenkenの先頭に立って強く推進して、各事業部の生産性向上をサポートするためです。
設立されたのは2024年1月で、ZenkenにとってChatGPT Enterpriseの全社員導入を進めるための大きな一歩でした。
2024年1月から、一部の部署でChatGPT Enterpriseの先行導入が始まりました。
でも、ChatGPTの業務導入は、ただの新規ツールの追加とは違って、業務のやり方そのものを見直して、変えていく必要があるんです。
例えば、主力サービスの1つである「 戦略的コンテンツマーケティング 」(以下、戦コン)を制作するとき。
今までは調査担当者がクライアント業界、商材など、詳しい調査を終えてから、その調査結果を踏まえて戦略を考える、という流れで対応していたとします。
ChatGPTを業務へ導入することで、大量の調査データを一度に分析し、アイデアを迅速に生み出せるようになります。
その結果、「調査を行いながら戦略を練る」といった同時進行型の業務フローが適切になる場合もあり、業務の進め方が大きく変わる可能性があるんです。
このように、大きな変化が伴うとなると、日々の業務を進めながら、新しくChatGPT活用の仕事の進め方を考えるのって、結構負担が大きいですよね。
それに加えて、「どうやって使ったらもっと生産性が上がるのか」「売上に繋がる使い方ってどんな感じ?」という仕組みづくりも必要になります。
こうした背景を受けて、ChatGPTの活用をさらに広げ、効果的にサポートするために、専門部隊としてAI部門が設立されました。
AI部門は特定の専門部署に限らず、全事業部へサポートしてます!
AI部門のミッションは、Zenkenの全員を「AIネイティブ」にし、Zenkenを「AIネイティブ企業」することです。
「AIネイティブ」というのは、簡単に言えば、ChatGPTをはじめとする生成AI(以下、AI)を自在に使いこなし、業務をAIと協力しながら進められる人材のことを意味します。
AIを起点とした新しい仕事の進め方を見つけて、業務をどんどんアップデートしていく、そんなイメージです。
ミッション達成に向けて、AI部門では、特定の部署に限らず、全事業部がChatGPTを活用できるようサポートしています。
AI活用というと、コンテンツ制作やエンジニアリング関連の部署など、特定の範囲に特化して使うケースが多いですが、Zenkenでは営業や人事、管理部門なども含め、どんな業務でもAIを使えるようにアプローチしているんです。
Zenkenには、人事部、グローバルニッチトップ事業部、ヒューマンキャピタル事業部、メディアクリエイション事業部、沖縄オフィス、ダイバーシティ事業部、HRビジネスパートナー事業部、グローバルキャリア事業部、リンゲージ事業部、経理部、総務部、経営企画部といった多様な事業部があります。
AI部門はこれら全ての事業部にアプローチして、それぞれの業務に合ったAI活用を一緒に考えています。
特に最近は、ChatGPT Enterpriseの全社員導入がニュースになったことで、Zenkenへの取材が増えてきました。
そんな中で経営企画部への支援を強化し、取材対応や情報発信の場面でのサポートも行っています。
AI部門のサポートは、個別相談、研修、ワークショップなど多岐にわたります!
個別相談
「ChatGPTを使ってみたけど、いまいちうまくいかない…」「そもそも何から始めたらいいんだろう?」といった個別のお悩み相談を受けています!
例えば、「業務フロー」や「今一番時間がかかっていること」などをヒアリングして、「その仕事、どうなったら嬉しいですか?」なんて話をしながら、一緒に理想の未来を考えます。
その上で、目指すゴールを実現するための具体的なChatGPT活用アイデアを提案しています。
さらに、「チーム全体でChatGPTを活用したい!」という相談も増えています。
最近では、ChatGPTを使いこなしているメンバーが中心となって、チーム内で研修を行うケースが増えてきました。その際、「どんな内容を教えればいいの?」「研修ってどう進めると効果的なの?」といった悩みが出てくることが多いんです。
そんなとき、AI部門では、これまで全社向け研修などを何度も実施してきた経験を活かして、研修のテーマや進め方についてアドバイスをしたり、役立つ情報を共有したりしています。
チームでChatGPTの活用が広がると、個人の生産性が上がるだけでなく、チーム全体の仕事がスムーズになって、業務効率がどんどん良くなります!
このように、個別のお悩みから、チーム単位での大きな取り組みまで、気軽に相談してもらえる場としてサポートしています。社内のみなさま、ぜひお気軽にご相談ください!
専門アプリやカスタムGPTsの開発
複雑な要件の場合、業務に合わせたカスタムGPTやAIアプリの開発も行っています。
例えば、戦コンの制作業務では、業務フローを見直し、専用のカスタムGPTやAIアプリを開発しました。これによって、制作時間が短縮されて余裕が生まれ、クリエイティビティをさらに発揮できる環境が整うのです!
研修
ChatGPTの基本的な使い方から、GASを活用した高度なカスタムGPTの作成方法まで、幅広いテーマで研修を開催しています。
例えば、日常業務のちょっとした効率化につながるコツとして、「スクショを投げるだけで文字起こしができる」「日次報告をより具体的に、短時間で作成できる」「議事録の作り方」など、すぐに役立つ便利な使い方をご紹介しています。
参加者からは、「ChatGPTで議事録を作成するようになりました!」「ChatGPTで日次報告作成やってみました!」といった声が増えており、ChatGPTの活用法がどんどん広がっています。
研修は参加しやすいよう、zoomのウェビナー機能を使っています。
YouTubeのLIVE動画を見ているような気軽さで、参加者の方が自由に入退室できたり、テキストで気軽に質問できたりするんです。
このスタイルのおかげで、参加率や視聴の継続率もとても高い状態をキープできています!
「途中参加や退出が気軽にできて、ながら視聴もOKなのが助かりました!」という声もいただいていて、誰でも参加しやすい環境が整っているのがこの研修の良いところなんです。
さらに、研修を録画した動画を後日公開しているので、リアルタイムで参加できなくても後からしっかり振り返れるようになっています。
このように、気軽に参加しやすい環境を整えつつ、役立つ内容もぎゅっと詰め込んでいるので、たくさんの方に「受けてよかった!」と思っていただける研修になっています!
ワークショップ
研修より一歩進んで、ChatGPTを業務にどう活用するかを、みんなで意見交換しながら深掘りするワークショップも行っています。
例えば、「MTGをもっと有意義にするには?」というテーマでは、事前にChatGPTを使って壁打ちを行い、具体的な意見を整理してから会議に臨む方法を試してみました。
これにより、より質の高い議論が可能になりました。
また、「企業の有価証券報告書をもとに改善案を考える」というシミュレーションでは、ChatGPTなしとありの両方で制限時間を設けて実施し、時間短縮や業務効率化の効果を実感してもらいました。
参加者からは、「ChatGPTがこんなに便利なんて!」といった驚きの声も多く、活用方法の発見に繋がっています。
ハッカソン
みんなで楽しみながら学べるイベントとして、グループ対抗のハッカソンも実施しました。
テーマは「旅行プランを提案してくれるカスタムGPTを作る」。
限られた35分間でカスタムGPTを作り上げるというチャレンジ形式で、最後には各チームが発表を行い、優秀な作品を表彰しました。
時間制限があることで自然とチーム内の対抗心が高まり、アイデアを形にするプロセスそのものを楽しむことができる、とても盛り上がるイベントになりました!


こうしたイベントやサポートを通じて、AI部門では「ChatGPTをもっと自然に、楽しく使いこなせる」お手伝いをしています。
個人の活用からチーム全体、そして全社的な広がりへと繋げるため、今後も積極的にサポートさせていただきます!
サポートの中で実はこんな苦労もありました
日々いろいろな形でサポートをさせていただいている中で、実は思わぬ苦労もいくつか経験しています。
せっかくなので、いくつかご紹介しますね!
ChatGPTの浸透に苦戦
ChatGPTは新しい技術ということもあり、導入当初はなかなか浸透しないという悩みがありました。
特に、業務フローが変わることで「これまで通り自分でやったほうが早いんじゃない?」と感じる方も少なくなかったんです。
「なぜ今、ChatGPTを活用するべきなのか?」その価値を伝えるのは簡単なことではありませんでした。
例えば、2008年にスマートフォンが登場した頃、「必要性を感じない」と答えた方が49%もいたそうです。
そして今、2024年の生成AIに対しても「必要性を感じない」と答える方が43%いるというデータがあります。
参照:ミドル世代1400人に聞いた「生成AIの活用」実態調査ー『ミドルの転 職』ユーザーアンケートー│エン・ジャパン株式会社
新しい技術が登場すると、「今のやり方で十分」と思う人が一定数いるのは自然なことですよね。
でも、スマートフォンが今や生活の必需品になったように、AIも同じ道をたどる可能性が高いんです。
新しい技術が当たり前になる時代では、その価値に早く気づいた人、企業が、今後の競争で一歩リードできるんです。
そんな真面目な話もしながら、一方では「まずはChatGPTを触ってみて楽しんでもらおう!」といった工夫も凝らしています。
例えば、面白い使い方を試してもらったり、ちょっとしたコツを紹介したりすることで、「こんなに便利だったんだ!」と気づくきっかけに繋げています。
今では、多くの方がChatGPTを活用してくれるようになり、とても嬉しく思っています。
研修のテーマ選びもひと苦労
研修を開催する際に、意外と悩んだのがテーマ選びとレベル感の設定でした。
初心者向けに基礎的な内容を取り上げたほうがいいのか、それとも業務に直結
した高度な内容を中心にしたほうがいいのか…と、毎回頭を抱えていました。
さらに、参加者の業務フローに合わせて「このように使うと便利ですよ!」と提案する内容も、ただ説明するだけではなく、分かりやすく伝える工夫が必要でした。
特に、参加者が研修後に「早速試してみよう!」と思えるような満足度の高い内容にするため、何度も試行錯誤を繰り返しました。
業務フロー改革とフィードバック収集の大変さ
ChatGPTの活用は、ただのツール導入ではなく、業務フローそのものの改革にも繋がります。
そのため、「ChatGPTの強みをどう活かし、人間のクリエイティビティと組み合わせるか」を考えながら進める必要がありました。
特に、AI部門で開発したアプリやカスタムGPTを実際に使ってもらい、フィードバックを集めるのは大変でした。
実務に取り入れてもらった後、「どんな点が便利だったのか」「どこが使いづらかったのか」といった具体的な意見を聞き取ることで、次の改善に活かしていくプロセスを繰り返してきました。
そんな苦労を重ねる中で、少しずつChatGPTを活用する方が増え、「効率が上がった!」「成果が出た!」という嬉しい声が聞こえるようになりました。
新しい技術を取り入れる過程では大変なことも多いですが、それをみんなで一緒に乗り越えられるのが、Zenkenらしい文化だと改めて感じています。
Zenkenは「AIネイティブ企業」へ!
AI部門のミッションは、Zenkenの全員が「AIネイティブ」として活躍できるようサポートすることです。
「AIネイティブ」とは、ChatGPTをはじめとするAIを自在に使いこなし、AIと協力しながら業務を進められる人のこと。
AIを起点にした業務の進め方を見つけ出し、業務をどんどんアップデートしていく、そんな未来を目指しています。
ChatGPTの全社員導入は、Zenkenが未来の働き方に向けて踏み出した大きな一歩でした。
その一歩をさらに確かなものにするため、AI部門は先頭に立ってサポートを続けていきます。
そして、みんなが「AIってこんなに便利なんだ!」と感じながら仕事に取り組める環境を作り上げていきたいと思っています。
なお、全社員導入の詳しい道のりや、その過程でどんな工夫をしてきたかについては、また別の記事でじっくりご紹介する予定です。
ぜひ楽しみにしていてくださいね!